ACEC(アジア子ども教育センター)が活動する東北タイ、通称「イサーン」と呼ばれる地域はタイ全土の中で一番貧しい地域と言われています。もともと東北タイは自給自足を柱に生活していました。しかし資本経済が入り込み、お金を必要とする生活になってからイサーンの文化や生活スタイルが変化していきました。借金に苦しむ人が増え、その返済のために子どもを村に残して都市部に出稼ぎに出てしまいます。都市と農村の格差はいまも深刻です。また、教育面の格差も問題で、教師の数が不足している学校がたくさんあります。そもそも学校に通えない子どももいます。
そんな問題を抱えているイサーンにおいて、読み書き公衆衛生を教えているのがACECです。ACECは教育格差が深刻な農村部を丁寧に回りながら、移動寺子屋教室や奨学金支援を通じて子どもたちを支えています。